| Extraho:Nex quod a somes,viginti annus abhinc. 「Panton dies sicco dudum.」 歌でも歌うかのようなその言葉に、ぞくりと背筋が総毛立った。 彼女の手が触れている部分から、体が凍っていくかのような錯覚さえ覚えた。 「Propter that,You should reputo super nex quod reperio vestri refero.」 「Meus refero……？」 「Ut vos reperio it,You can agnosco vestri matris.」 細められる赤い双眸。 笑ったのだ、と今度はすぐに分かった。 音もなく立ち上がり、女性は空を見上げる。 満点の星空と、望月。 しんと静まり返った夜の空気は刃物のように鋭い。 「Is est unus ut alieno facile unus sententia is est par nobis.」 黒と銀の二色の髪が、その動きに合わせてしゃらりと揺れた。 少年は暗緑色の双眸で、それを見つめる。 月光を受けた赤い瞳は、十番目の月の様に透き通っている。 「Vos too……？」 「Etiam,I mos quoque dies somes vicis.」 赤は、ただただ月を見上げている。 ――まるで、帰るべき場所がそこであるかの様に。 その光景を、少年は美しいと――心の底からそう思った。 「In ut ustulo ago quod exspectata is. Bernard, operor non alieno. Mori quoque has nusquam.Mortifer――」 月から視線を少年に向けて、女性は微笑む。 「Memento mori.」 |